大事な予定を忘れない為に今すぐ覚えたいAEスクリプトのテクニック
この記事はAfter Effectsアドベントカレンダー24日目の記事です。
昨日の記事は@matsurai25さんの「AfterEffectsのコンポジションを文字列保存する話」でした。
After Effectsを触っていると、ついつい時間を忘れてしまいます。
例えばこの記事を公開したのは12月24日です。明日はクリスマスですが、気付かずにAEを立ち上げ、家に帰ってからケーキを買い忘れてたことを思い出すなんてこともありえます。
そこで今回は、そういった大事な予定を忘れないためのスクリプトテクニックを伝授いたします!
スクリプトの種類
AEのスクリプトには4つの種類があります。
1つはメニューから実行するスクリプトです。
これはユーザーが自身の任意のタイミングで実行するものです。
自動で実行はされません。
2つ目はScriptUI Panelsフォルダーに入れて使用するスクリプトです。
ウィンドウメニューからドッキング可能なGUIのスクリプトです。
ランチャーを始め便利な機能のスクリプトが多く、使用されている方も多いのではないでしょうか。
ScriptUI Panelsフォルダーのスクリプトは、UI上で表示されていると次回も同じように実行されます。
残りの2つは似ていますが、少し違います。
Startup
Startupのフォルダーに入れたスクリプトはAEが起動し、UIが表示された時点で自動的に実行されます。
プロジェクトを開こうとする場合は、プロジェクトファイルが開かれる前に実行されます。
Shutdown
Shutdownフォルダーに入れたスクリプトはAEが終了する際に自動的に実行されます。
今回はこの二種類を使用して、予定を忘れないようにしましょう。
今日の予定を確認する
そうでした、TSUTAYAのCDを返しに行かないといけません。
買い物メモを確認する
Splatoonのステージ情報を確認する
今ガチマッチはガチホコのようです。したい。(イカステージを改造)
Splatoonのステージ情報を確認するでは非公式APIを使用して情報を取得しています。
このように、ExtendScriptにはネット接続も可能なので、特定の処理をネットに上げたりネットから特定の情報を取ってくることもできます。
実用的なスクリプト
予定を確認するだけではつまらないので、実際に実用的なものにしたスクリプトを紹介しましょう。
Auto Backupは環境設定に保存されている、最近使用したプロジェクトファイルを取得し、コピーを保存するスクリプトです。
AEにはもともと自動でバックアップを保存する機能もありますが、このスクリプトではスクリプトの実行時にファイルコピーを実行します。
なぜStartupとShutdownを使用するか
ScriptUIでドッキングしたスクリプトも、起動後GUIが構築される段階で実行されます。
しかし、StartupとShutdownフォルダーに入れたスクリプトは、GUIを介さずに自動で実行する利点があります。
特定のタイミングで必ず実行されるため、後処理や前処理には最適です。
Auto Backupでは最近使用したプロジェクトのパスを使用しましたが、これ以外にも環境設定には様々な値が保存されています。
例えば、Shutdownフォルダーに入れ、環境設定に保存されている特定色をリセットしたりすることができます。
上記の例で紹介した、ネット接続と組み合わせれば、買い物メモをアップロードしてもらい、AEの終了時に確認なんてこともできます。
他にも、StartupとShutdownを組み合わせることで、AEの起動時間を計算することもできます。
ケーキを買い忘れない為にも、ぜひチャレンジしてみてください!
明日、最終日の担当は@AE_OFFさんで「統括。」です。